シンギュラリティー

(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-8「参考資料(ベーシック・インカムについて)」その3

◆◆◆(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-8◆◆◆

◆◆◆「参考資料(ベーシック・インカムについて)」その3◆◆◆

 

 

 

 

<勤労意欲について>
佐藤康博
ベーシックインカムは、働く意欲を減らす事に繋がるのではないでしょうか。

例えベーシック・インカムが働く意欲を高めるとしても、やはり私達は「結果の平等」ではなく、「機会の平等」の為により多く投資すべきだと思います。だから、全ての人にお金を渡すよりも、教育や子育てに、もっと多くの予算を使うべきだと思います。

司会者
アメリカと言う国は、自立や競争を大事にして来ましたよね。政府が全員にお金を配ると言うのは、その事と矛盾しないんでしょうか?。

スチュワート・バターフィールド
それについては、お答えするまでもない事です。

もし、残りの人生をただ生きるだけなら、私はもう十分なお金を持っていますし、すぐに引退できます。でも、そうするでしょうか?。

いいえ。私は今も凄く働いていますよ。ここに居る人達の多くも、何万回も引退できる位のお金を持っています。でも、平均より働いていますし、週に70時間も働いている人までいます。

つまり、必要なお金はあるから、後は1日中ゲームで遊ぼうとはならない、何かがあるのです。

 

 

 

 

<格差問題の本質>
ガイ・スタンディング
(前略)
人間には、最低限の安定が必要です。

心理学の研究では、経済的に不安定だとIQが下がる結果が出ています。情報を処理し、戦略的に判断する能力、思いやり、寛大さ、協調性が低下します。

私が行ったベーシック・インカムの社会実験などでは、安定が確保されると、行動に良い影響が表れる事が解りました。これは、とても重要です。

これは、単なる貧困の問題ではないのです。貧困対策や格差対策なら、他にも方法はありますよねー。でも、本当に必要なのは、安定なんだと言う事を理解するべきです。

 

 

 

 

<AI時代>
スチュワート・バターフィールド
前略)
人類は長い間、飢餓に苦しめられた運命から、十分な生産能力を持つ時代へ発展しました。そして今、私たち人類にとって何が重要なのか決める時が来たのです。それは、創造性や芸術性、精神的な充足感であって、100年後1000年後にGDPだけが経済や政治の指標でない事を願います。

ガイ・スタンディング
技術革新が仕事のやり方を変えている事に、目を向けるべきです。今後10年間で仕事の1/3がオンラインでなされる様になるでしょう。雇用主と従業員と言う関係もなくなるでしょう。すでに、桁外れな変化が起こっています。だから、伝統的なやり方とは違う方法で所得を保証するべきなのです。

全ての人に基本的な収入が保証されれば、より人道的な社会になるでしょう。資本主義者も社会主義者も関係なく、全ての人に余裕が生まれて、創造性を発揮したり、家族の介護や、社会貢献、地域の為に働いたりする事が出来る様になります。経済的なプレッシャーがあったら出来ない事です。この様な社会こそ、私達が目指すべき姿だと思います。

大事な事は、“仕事とは何か?”を考え直す事です。今は、私があなたにお金を払って子供 の面倒を見て貰えば、それは仕事ですが、私が自分で世話をしたら、仕事にはなりません。両方とも仕事には違いないのですから。概念を変える 必要があります。

佐藤康博
最後に言いたい事があります。AI、BI、CIです。

AIにコントロールされてはいけない。BI、ベーシック・インカムに頼り過ぎてもいけない。そしてCI(コンティニュアス・インプロビメント、持続的な向上)。つまり、人間としての自分を、磨き続ける事が必要だと思います。

(次回に続く)

 

 

 

この記事が気に入ったら
いいね ! しよう

下からも、よろしくお願いいたします。