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(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-9「参考資料(ベーシック・インカムについて)」その4

◆◆◆(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-9

◆◆◆「参考資料(ベーシック・インカムについて)」その4◆◆◆

 

 

 

 

<考えるべき事>

司会者
残念ながら、時間がなくなって来ました。最後に皆さんにお聞きしたいと思います。より良い未来の為に、何を考えて行くべきだと思いますか?。

まず、バターフィールドさんから。

スチュワート・バターフィールド
これは、最初に答えるのは、難しい質問ですね。

ベーシック・インカムをはじめ、今日議論した政策の多くが大事だと思います。より多くの人が、起業したり、創造的な活動に参加できる世界。

また、子供や家族、自分の今後が不安だったり、ストレスが多すぎて、人生を楽しめない人が少ない世界なら、もっと明るい未来になると思います。

人類は生き残る為に、とにかく1日2000kgカロリーを集める事に必死だった時代から、もちろん平等とは言えませんが、十分なカロリーを分配できる、豊かな世界まで進歩しました。

では、この先どうするのか?。単なる経済的な問題以上の問いに、取り組み始めるべきだと思いますね。

 

 

司会者
佐藤さんは?。

佐藤康博
はい。わたしたち人間は、名誉や富だけの為に生きる事は出来ないと思います。このフォーラムでも、ある日本の言葉が紹介されました。それ は“生きがい”です。

“生きがい”。“生きがい”と言うのは、どう生きるのか、生きる目的は何か、と言う事です。この“生きがい”と言う言葉は、4つの重要な問いへの答から導き出されます。

あなたは何が好きか?。あなたは何が得意か?。あなたは社会に対して何が出来るか?。あなたはどうやって収入を得る か?。この4つの重要な問いに答える事。これが日本語の“生きがい”の意味です。

より良い社会を創る為には、1人1人が、この“生きがい”の為に最大限努力をする事が、とても大事だと思います。

それを可能にする仕組みが必 要ですねえ。未来の為に、生きがいを追求できる様な社会を創って行きたいと思います。

これが、私の描く未来像です。夢を見ていると言われるかも知れませんが、この夢を見ているのは、私だけではないと信じています。

司会者
ジョン・レノンのイマジンの歌詞ですよね。

 

ミヌーシュ・シャフィーク
どんな社会においても、若者や老人、困難な状況にある人に、手を差し伸べる方法が必ずあるはずです。

社会保証制度は、4つの要素から成り立っています。家族、地域社会、国、そして市場です。

でも、今の社会保証制度は、新しい経済に対して上手く機能していません。

なので、いかにこの4つの要素を、自動化されたデジタルな21世紀の経済に対応させるか、根本的に考え直す必要があると思います。

 

ガイ・スタンディング
良い社会と言うのは、最も弱い人の立場から考えるものです。その人達にとって自由は、決定的に重要です。正しい社会保証政策とは、人々の自由や安定を高めるものでなければなりません。

私が主張したいのは、ベーシック・インカムが人々を解放する事の価値は、経済的な価値よりも高いと言う事です。

より良い社会の為には、安定と自由を確保して行く事が、何よりも必要だと思います。

 

司会者
皆さん。ありがとうございました。

ナレーション
いやー。白熱した議論でしたねー。

ベーシック・インカムの議論が問い掛けているのは、社会が目まぐるしく変化する今、これまでと違った新しい発想が求められていると言う事だと思います。

そして、豊かな未来を実現するには、皆で真剣に議論を積み重ねて行く事が、何より大切です。

これからも、考えて行きましょう。

(完)

 

 

次回は、ベーシック・インカムに関連した、(ほのぼのSFマンガ小説)「我が輩はAIである」の新作をお届けします。

どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

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