シンギュラリティー

(ほのぼのSFマンガ小説)「我が輩はAIである」(プロレスとドローン、の巻)その1

(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-28

 

<これは、主人公・“ネコ型AIロボット”の「アイちゃん」と、脇役・「御主人様」(MIYA-JUN)のコンビによる、珍騒動のお話です。>

(ほのぼのSFマンガ小説)「我が輩はAIである」(プロレスとドローン、の巻)その1

 

こんにちは。スピリチュアルランド、MIYA-JUNです。

ここいらで一息入れる事にします。
気楽にどうぞ。

 

 

MIYA-JUN、夢の中

 

『<<バトルロイヤル、神保町博士、お茶の水博士、水道橋博士、参戦>>のノボリ旗がひしめき立つ、処は後楽園ホールより中継しますは、全宇宙プロレス主宰興行、真夏の陣。

「シンギュラリティーをぶっ飛ばせ」と題された本大会。お待ちかねのメインイベントが始まろうとしています。

オーっと、アイちゃん開発者の神保町博士。マスクマン・スタイル「ニャンちゃんマスク」での入場だーっ!。

 

 

 

テーマ曲の「♪はー、ニッキュッパ♪(サルサ・バージョン)」に乗って今、お茶の水博士と水道橋博士の待つバトルロイヤルのリングへと向かいます。

セコンドにはMIYA-JUNとアイちゃんも付き添っているぞーっ!!。

アー、3人で仲良く「ニッキュッパ・ポーズ」をキメて見せたー!!!。

割れんばかりの大声援です。実況は私くしフルタチジロウがお伝えしまーす。』

 

 

 

軍事用ドローン、接近中

 

うなされています。

御主人様はきっとまた、悪い夢でも見ているに違いありません。

『御主人様。起きて下さい。』

(MIYA-JUN)
『必殺ねこパーンチ、スリープラトン・ササミまつりー、トリプルねこウィークならぬ中野ブロードウェー発トリプルにゃんだらけ固めー、あのねプロレスってのはねレスラー同士の友情の度合いを鑑賞するアートな訳でね難易度の高いワザがキマったりするのも友情の証なんでしてまちょっと殴り合ったりずいぶん荒っぽい友情の表現ではあるんだけんどね(ムニャニャニャニャー~~~)』

 

まだ半分、寝ぼけている様です。なに言ってんだか、さっぱり分かりません。

『御主人様。一大事です!!!。』

爆弾を搭載した軍事用ドローンが、こちらに向かっています。約150秒後に到着の予測です。』

あらま。御主人様。腰を抜かしてしまいました。

(MIYA-JUN)
『♂≠♀イジャレマードゥ♯∞♭』

(AI翻訳)
『アイちゃんトイレ行ってるヒマある?。』

 

そんなヒマ、ある訳ないので、一目散に走ります。

逃げ足の早いのだけが取り柄の2人です。とりあえず、安全そうな物陰に身を隠し、様子を窺います。

 

 

アイちゃん、つぶやき

 

・・・本当に恐ろしい世の中になったものだわ。厭な時代ね。

テロリスト掃討の名目の元、法案作成が間に合わないスキを狙って、最悪のシナリオ、攻撃力完全自動化。

ピンポイント殺傷能力の精度はパーフェクトだけど、なんせ誤爆が多いのよ。

邪魔者は全員、容疑者と言う事にしてしまえ。との反則ワザも。

モラルも何も、あったもんじゃないわ。

まったく。人間達は、ロクな事を考えないのだから、これからの法整備は、私達AIの仕事よね。

 

 

 

隣家前に着陸

 

(MIYA-JUN)

『危ない!。アイちゃん。伏せろ!!!。』

頭上を音も無く。黒い影が横切って行きます。

コンテナを搭載したドローンです。

MIYA-JUNの部屋を通り越し、隣家へ向かいました。

パカッと割れたコンテナから出て来た、軍用犬らしき生き物。

なにやら、赤いバスケットを首から提げています。

隣人宅の、玄関の呼び鈴を鳴らしました。

御主人様は神妙な面持ちになり、指先で十字を切っています。

(続く)

 


次回もどうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

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