◆◆◆「カッコイイお部屋探し」(楽器可物件の見つけ方)Vol.-9◆◆◆
こんにちは。 スピリチュアルランド、 MIYA-JUNです。
お部屋探しは、佳境へと入ります。お楽しみに。
<偉大なる江古田の街>
思い立ったら、実行あるのみ。
今日は朝から1日がかりで、江古田の全不動産屋を廻る計画です。
手始めに、駅前から。
店舗名もカタカナ表記で、○○エステートだ等と、コジャレたタイプを何軒か覗いてみます。
(不動産屋)「はい。防音タイプですと、月12万円からとなります。」
(私)「5万円以内とか、ないですか?。」
(不動産屋)「またまた、お客さん。冗談好きなんですね。」
ま、こんなもんです。
数多く廻る予定ですし、こちらから早目に切り上げます。
なので、ここからは時短で行きます。
(早口で私)「5万円以内で、楽器がやれる部屋、ありますか?。」
(不動産屋)「いやチョット。」or「(無言)(早く帰れ)」or「ないね。」、、、(色々です。)
(私)「ざーす。」(はい、次へ。)
延々と、この繰り返しです。
ああ。いつもの様に、このまま1日が終わるのか~~~。と、諦めムードになりかけた矢先。・・・
・・・江古田にしろ、どこにしろ、街の深層部へ侵入すると、形勢は変わります。
例えば、駅から離れた路地裏に佇む、創業50年の古びた不動産屋とか。
新しい物件(高い)なら、コジャレた店の独占状態です。対して、古い物件(安い)となりますと、古い不動産屋にしかありません。
“5万円以内で、楽器がやれる部屋”との条件に叶う物件が、次々と出て来ます。
最初に紹介された物件。
月42000円(たしか)で風呂なし2Kの部屋は、楽器可声楽可とあります。図面を熟見すると、お向かいの家と隣接した状態。防音はされていません。
「本当に、大丈夫ですか?。」「だって、やってるもん。」との事。
即、下見です。居ても立っても居られません。
イイ部屋です。
何とも言えないレトロな味わい。2階の角部屋。大きな2面の窓から、優しい日差しが降り注ぎます。
気に入りました。
肝心の、音出しの方はと言いますと、声楽は聞こえませんが、楽器の音は、確かに聞こえて来ます。
1階へ回り、共同玄関を開け、内の様子を窺います。
アコースティック・ギターが鳴っていて、大人数の気配。何だかパーティーでもやっているみたいで、和やかな雰囲気です。
ふと、ヒッピーコミューンを連想しました。
ラブ&ピースなスピリチュアル・ライフにも、フィットしそうなお部屋。再度の下見の際は、ノックするつもりです。
それにしても、お目当ての部屋。こちらの窓と隣家の窓、手を伸ばせば届く距離です。
このシチュエーションの中、リアリズムな歌など、相当に勇気がいるナと思いました。(イザとなれば、ヘッチャラですが。)
もう1つ紹介された物件。
月34000円(たしか)で風呂なし1Kのお部屋です。
6畳と台所の広さでは、私の道具類一式は収まりません。即却下の所ですが、後学の為、観に行く事とします。下見そのものが好きなので。
遠くから、トランペットの音色が聞こえて来ます。おお、派手にやっているナ。そこいら中に響き渡っています。
地図に従い歩いて行くと、そのトランペットの主は、目標の物件の住人です。
なんと!。
な、な、な、な、な、な、な、
なんと!!!。
(“な”の7乗です。)
この街は、オール・フリー。音出しし放題パラダイスだったのです!。
防音されている・いない等、どちらでも良い事。どこからも、苦情は来ないのですから!!!。
元々が、そんな状態。慣れていると言いますか、日常の風物なのでしょう。
「何と言う事でしょう!!!。」(バックにはTV「大改造!!劇的ビフォーアフター」のメロディーが流れる。)
私のこれまでの、涙ぐましいまでの努力とは、一体何だったのでしょうか。
笑ってしまいます。この手があったのか。
不動産屋が言っていた「だって、やってるもん。」。この言葉の意味が、今やっと理解できました。“声楽可”と言うのも、本当なのでしょう。
(腰に手を当て、まっすぐ太陽を指差します。)
決定です!。
江古田の街に決定です!!!。
(続く)
次回の展開。皆さんにとりましては、以外な物となります。それは一体どんな、顛末なのでしょうか?。
どうぞ、お楽しみに。