こんにちは。 スピリチュアルランド、 MIYA-JUNです。
あなたの生活を、チョットだけ豊かにする為の、お役に立てたなら幸いです。
申し訳ありません。いきなり実戦テクニックからスタートせずに、ずいぶんと遠回りして来ました。それには理由があります。それは、知識だけでは勝てないからです。応用力が身に付いていなければ始まらないのです。
最低でも、相手の出した手の、理由と意味ぐらいは、瞬時に理解できる位でないと、話になりません。その前提があってこそ初めて、“一瞬のヒラ メキ”が活きて来ます。
ジャンケンとは情報戦です。
状況は刻一刻と変化します。手の内を見せれば、状況もまた変化します。例えば、ネタバレ状態を相手は、どう判断するだろうかと判断する等。
更に、判断材料も多岐に渡ります。たった今の学習の結果、相手は1歩先の展開で来るのか、2歩先を行くのか、間に合わず現状維持なのか、その回転スピードの度合い等。裏の裏の読み合いの勝負です。
また、第1手目は3人共に、チョキのアイコとなる事が多いのですが、とりあえず節目節目でアイコに持って行くのは無難な戦法です。 考える“間”が出来ますし、作戦の建て直しも出来ます。
そもそもジャンケンには、絶対的な勝利のセオリーなど存在していません。
1勝負毎に、動機も違えば、対戦相手も違います。
また、1手毎に、刻々と状況は動き続けます。
発想の方法、判断の材料など、
ヒントと成り得る物。
提供できるのは、それだけなのです。
最後に1つ、ちなみの話をして終わります。
実は、いつものジャンケン対戦相手メンバーですが、1人だけ、とても奇異な変わり者がいました。名前を仮に“Cさん”とします。
Cさんは寡黙で純粋な人。単独行動を好み、取っつき難く、めったに口を開く事はありませんが、たまに発する言葉には、真実味があります。
例えば、心ある人なら誰でも、その聖域を侵そうとしない、ネイティブ・アメリカンやチベットの先住民と共通する、独特なミステリアスな雰囲気を携えています。
かたくなです。絶対に、グーしか出しません。アイコが連続しても、グーのままです。
これは私は、Cさん一流のルーティーンなのだろうと理解しています。また、その理由を訊ねようとする人は、誰もいません。
なので、Cさんが居る時は、誰もが必ずパーから入ります。当然、Cさんは初手で敗退します。
最も不人気な「2番手(2休み)」の時間帯には、いつもCさんの顔があります。来る日も来る日も、それの繰り返しです。
そんなCさんですが、私は1度だけ、そのルーティーンを破る所に遭遇した事があります。
誰もが必ずパーから入る所、なんと!。あのCさんがチョキを出しました!!。
更には、誰もが喉から手が出る程に切望する、「3休み」を選択しません。「1休み」希望です!!!。
私も、もう1人の対戦メンバーも、唖然とします。かなりの長時間、開いた口が塞がらないとは、この事です。
ですが、何なんでしょうか?。この不思議な納得感は?。何でも、その日は、重度の二日酔いとの事。
「1休み」の場合、ローテーション最初のサイクルが休憩からスタートします。実質上、20:40からの作業開始となります。トイレで吐いて、 短い睡眠を取る。そんな流れの様です。
その後、この話は、ある意味で語り草となります。
多くの人から面白いと思ってもらえる為、「何だかグーの似合う男、実はとても優しく、けっこう隠れファンのいる、高倉健が好きなCさん」は、自動販売機前での、私の得意ネタの1つにもなりました。
本当に、本当に必要な時にだけ、確実に100%で手に入れる。
真の勝者とは、Cさんの事ではないでしょうか。
※※※ ((まだ右も左も分からなかった頃、面識はあるものの、言葉を交わす事のなかったCさんがある日、自動販売機前でボソッと話掛けて来ました。
「MIYA-JUNも大変だよな。いつもキツい作業ばかり配属されて。ここはベテランの天下だしな。」
この職場から、初めて受け入れられたと感じ、ずいぶんとホッとさせられたものでした。))
さて、「ジャンケンの必勝法」シリーズも終了です。ここまで読み進めていただき、ありがとうございました。
この文章に興味を持たれたのは、ジャンケンに何か切実な物とか、あるからなのでしょうか?。あなたの、何かの、お役に立てたでしょうか?。
あなたの人生の1発勝負を勝ち抜いて、明るい明日を切り開く事を願っています。
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次回、このシリーズの延長戦として、ジャンケンとは関係のない話を書きます。タイトルは「“日払い・ホームレス・ギャンブラー”の世界」。
シリーズ文中にあった「日払いアルバイト時代」。その頃の、日払いライフ、人間模様、自動販売機前宴会、等の話です。
これから、ホームレス生活を検討中の人とかの、“心の救い”となれたらイイなと思います。
また、“Cさん”に興味を持たれる様な人には、特に面白いかも知れません。
ジャンケン・テクニック上で、お役に立てる話とは違いますし、こちらは無視していただいて問題ありません。本編はここで完結です。
ごきげんよう。さようなら。
(完)