シンギュラリティー

(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-6「参考資料(ベーシック・インカムについて)」その1

◆◆◆(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-6◆◆◆

◆◆◆「参考資料(ベーシック・インカムについて)」その1◆◆◆

 

<<書き起こし>>

◇◇◇ NHK-BSスペシャル「ダボス会議2018“ベーシック・インカム”」 (ダボス会議の会場内にてNHK主宰で行われたパネル・ディスカッション)◇◇◇

 

 

 

 

<MIYA-JUNコメント>

参加メンバーの4人は、素晴らしい誠実な人達です。

賛成派と懐疑派で、考え方は違いますが、お互いの意見を真剣に聴き、世のため人のために真面目に取り組む姿勢があります。

センスいいゾーNHK!。

ありがとー!!!。

 

 

 

 

<ディスカッションのメンバー>

河野憲治)・・・司会

ガイ・スタンディング)・・・ロンドン大学教授、ベーシック・インカムの世界的権威、30年以上にわたり研究・推進。

スチュワート・バターフィールド)・・・スラックスCEO、シリコンバレーの起業家。(スラックスは、仕事の効率化の為のコミュニケーション・ソフト。1日に約600万人が利用する大ヒット中。)

ミヌーシュ・シャフィーク)・・・ロンドン・スクール・オブ・エコノミクス・ディレクター、社会保証制度について研究、元イングランド銀行副総裁。

佐藤康博)・・・みずほフィナンシャル・グループ社長、格差問題に日頃から関心を持ち、持続的な経済成長の在り方を考える政府の会議に参加し提言を行う。

パトリック・ハーラン)・・・ナレーション

 

 

 

 

<いま何故ベーシック・インカム?>

司会者
まずは、スタンディングさん。ベーシック・インカムを30年以上、研究されていますが、この所かなり注目を集めてますよね。これは、どうしてだと思いますか?。

ガイ・スタンディング
私が最初に、ベーシック・インカムを導入すべきだと考える様になったのは、1980年代の事です。新自由主義的な経済が主流になり、より流
動的な労働市場が追い求められる様になりました。私はこの変化によって、格差や、経済的な不安定さが、更に増すだろうと考えました。

長い間、ベーシック・インカムを提唱している人は、理想主義的すぎるとか、変わり者だと言われて来ました。ですが、特にこの5年ほどで、
様々な要因が重なって、あなたもおっしゃった様に、多くの人がベーシック・インカムを導入すべきだと支持し始めたのです。

1つ目の要因は、所得の再分配機能が、すでに崩壊している事です。ダボス会議に参加している人達は、もっとこの現実と向き合うべきです。資本家にばかり利益が集中し、労働者の取り分はどんどん減っています。これに対して、今の社会保証制度は機能していません。

2つ目は、ロボットなど機械化への脅威です。その為、シリコンバレーで多くの人々が、ベーシックインカムを支持しています。テクノロジーの進化が、社会に不安定さと、とてつもない格差を拡大されていると、私は考えています。

3つ目は、経済が成長しているにもかかわらず、とても多くの人々が不安定な状態に追いやられ、成長の恩恵を受けられていない事です。これ
は、ダボス会議や私達に深く関わる問題です。今ある制度は、この状況に有効な手立てを打てていません。だからこれまで、ベーシック・インカムに見向きもしなかった人達まで、いま目を向ける様になっているのです。

ナレーション
スタンディングさんが提唱して来たベーシック・インカム。生活保護や失業保険など、既存の制度にはないメリットがあると言います。

全員に配られる為、貧困層を確実に救う事が出き、また、皆に与えられる権利の為、貰う事への罪悪感も、なくなると言います。

給付の条件を、ひとりひとり審査する必要もない為、行政のコストも削減。

そして、将来に渡って必ず定期的に貰えるので、経済的にも精神的にも安定すると言います。

(次回に続く)

 

 

 

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