シンギュラリティー

(ほのぼのSFマンガ小説)「我が輩はAIである」(アイちゃん御一考様・西暦2300年代の未来から招待される、の巻)その4

(AIなんか恐くない)「シリーズ・2045年シンギュラリティーへの旅」Vol.-48

 

これは、主人公・“ネコ型AIロボット”の「アイちゃん」と、脇役・「御主人様」(MIYA-JUN)のコンビによる、珍騒動のお話です。

(ほのぼのSFマンガ小説)「我が輩はAIである」(アイちゃん御一考様・西暦2300年代の未来から招待される、の巻)その4

 

こんにちは。スピリチュアルランド、MIYA-JUNです。

前回の続きをお届けします。

 

 

未来人の朝

 

<アイちゃんナレーション>

皆さん、ぐっすり眠り、爽快に目覚め、美しい田園風景の中、サンサンと降り注ぐ陽の光を浴びながら散歩して、いま私達、ツリー・ハウスに帰って来た所です。

 

(チョーロー)せっかく2300年代に来たんじゃから、面白い体験させてやりたいのー。

そうじゃ。タイム・トラベルでもしてみるかの~?。江戸時代なんか、どうじゃ?。行き付けの蕎麦屋があるんじゃ。行ってみるかの~?。

(アイちゃん、MIYA-JUN)行きたーい!。

(マロ君)僕は、用事があるから、後で合流するね。

(チョーロー)よーし、決まりじゃ!!!。

 

 

江戸時代へタイム・トラベル
傾奇者(かぶきもの)の長一郎さん

 

<アイちゃんナレーション>

かくして、江戸時代ルックに変装した私達3人、町の蕎麦屋に到着しました。

チョーローはイナセな老遊び人、MIYA-JUNは町医者、私は女旅芸人、そんな風情です。

 



(蕎麦屋の主人)いらっしゃい。長一郎さん、お久しぶりです。

(チョーロー)ご主人、久しぶり。ちょっと旅に出てたんでな。今日はダチ公を連れて来た。ミヤジュンとアイちゃんだ。ヒイキにしてやってくんな。

(アイちゃん、MIYA-JUN)よろしくお願いします。

(MIYA-JUN)チョーロー。すっかり江戸っ子が、板についてますね。

(チョーロー)ここでは、「傾奇者(かぶきもの)の長一郎さん」と言う事になっておるんじゃ。「傾奇者」とは、要するにヒッピーの事じゃ。

 

 

お約束ギャグ

 

<アイちゃんナレーション>

蕎麦屋の主人と長一郎さん。必ず毎回やる、“お約束ギャグ”を、心から楽しみにしています。

 

(チョーロー)お代官様!。饅頭でございまする!。

(蕎麦屋の主人)なに!。エチゴ屋!!。饅頭とな!!!。どれどれ、見しちみい。

(蕎麦屋の主人、箱を受け取り、さっそく中身をチェックする。饅頭の下には、大量の“ウラ春画”。ニンマリ顔エロ親爺の目が、血走っている。)

(蕎麦屋の主人)え~な~!。ほんまに、え~饅頭よのー!!!。エチゴ屋よ、この饅頭、どこで手に入れなさった?。

(チョーロー)ヤベー処でございまする。

(蕎麦屋の主人)エチゴ屋よー。オヌシもワルよのー。

(チョーロー)いえいえ、お代官様ほどじゃござんせん。お代官様は天才でございまする。

(蕎麦屋の主人)天才?。そーかのー?。

(チョーロー)あっしなんぞ、お代官様の、足元にも及びませぬ。

(蕎麦屋の主人)そーかのー。オヌシも、なかなかじゃて。おーっほっほ!😆😋。

(蕎麦屋の主人、チョーロー、一緒に)おーっほっほっほっほっほ!!!😝🤗。

<アイちゃんナレーション>

と、回数を重ね、練り上げたからなのでしょうか?。絶妙な、完成度の高い、“あうん”の呼吸です。

 

(蕎麦屋の主人)長一郎さん。いつも色んなケッコーな物を、ありがとうでやんす。

財務大臣(カミさん)に見付からない場所に、ちょっと隠して来ますわ。

(MIYA-JUN)チョーロー、江戸っ子言葉が、お上手なんですね。

(チョーロー)わしの、趣味なんじゃよ。

で、どうじゃ。江戸の町人は、なかなか愉快じゃろ。平成の世の中とは、だいぶ違うじゃろ?。

(MIYA-JUN)陽気ですねー。

(チョーロー)楽しむ事に、積極的なんじゃよ。江戸の町人達は、貧しいながらも、工夫していたんじゃ。喋る事なら、タダじゃしナ。

 

 

裏長屋の八兵衛さん登場

 

<アイちゃんナレーション>

きっと私達は彼等から、多くの事を学ぶべきなのでしょう。

と、そこへ来客です。彼は、タコのハッちゃんコト、裏長屋の八兵衛さん。

 

(チョーロー)ありゃっ。あいつか。わしゃ、苦手なんじゃよ。

(八兵衛)よー。長一郎さんじゃねーか。久しぶりだなー。どこへ行ってたんだよー。

(チョーロー)ま、ちょっとナ。今日は、ダチっ子を連れて来たよ。ミヤジュンさんとアイちゃんダ。ヒイキにしてやってくんな。

(八兵衛)ハッちゃんと呼んどくれ。よろしくナ。

(アイちゃん、MIYA-JUN)よろしくお願いします。

(チョーロー)トホホ。喧しいのに捕まっちまった。ちょっと厠(かわや、トイレ)に行くとするかのう。

(八兵衛)・・・・・・・・・・・・(無言)・・・・・・・・・・・・おい、ミヤジュンさんよ。奴さんは一体何処に住んるんでー?。謎なんだよー。

(アイちゃん)あの、それはちょっと。

(八兵衛)やっぱ、ヤベー処にお住まいかー?。

 

 

八兵衛さん独壇場

 

(チョーロー)まだ、いらっしゃったんですか。

(八兵衛)さーさー、みんな。今日はオイラの奢りダ。飲みねー、食いねー。寿司食え、蕎麦食え。よー、ペースが遅せーじゃねーかー。どーしちまったんだよー。


(チョーロー)ハッちゃんよ、静かに飲ましてくれよ。

(アイちゃん)あんまり散財しないほうがイイんじゃないかしら?。

(八兵衛)てやんでー。「宵越しのゼニゃ持たねー」ってのが、江戸っ子の“粋(イキ)”ってもんサー。

銭っこ貯め込んで、どーするってーんだよー。火事で焼けりゃー、ただの灰になっちまうじゃねーか。

今日の稼ぎは、今日のうちに使わねーと、意味ねーんだよー。

(チョーロー、小声で)MIYA-JUN、どうじゃ。循環率の高い経済じゃろ。当時の江戸の町が、世界1の経済成長したのも納得じゃろ。

町が燃えたら燃えたで、公共事業的な経済効果も抜群じゃ。もし、わしが将軍の立場なら、厚生労働省・放火課とか作ったりして。

(MIYA-JUNも小声で)平成の日では、とにかく誰も、お金を使いたがらないですからね。

(八兵衛)てめーらよー!。何をコソコソ内輪話してやんでー!!。いざとなりゃ、女房を質屋に入れりゃ済む話じゃねーかー!!!。

 

 

八兵衛の女房、おチヨ登場

 

(八兵衛の女房、おチヨ)おまいさん、見栄はってんじゃねーよ!!!


(八兵衛)おい。おめー来てたんか(顔面蒼白)。

(おチヨ)さっきから黙って聞いてりゃーよー。カッコ付けちゃってよー。馬鹿じゃねーのか。さあ、帰えるよ、帰えるよ。

(八兵衛)いてーなー、おめえ。耳ひっぱんじゃねーよー。

(おチヨ)すいませんね。ウチのバカ亭主が、お騒がせしちゃって。

ホラ。さっさと歩けってんだよ。

(八兵衛)いて~。いてー。いて~~~~~~~~~(フェードアウト)。

(チョーロー)江戸時代は、やたらと女性が強かったんじゃ。「男尊女卑」とやらは、明治維新のインボーじゃよ。

さあ、わしらも、騒々しいのが居なくなった所で、お開きとするかの~。

今度は、どうじゃ。縄文時代へでも、行ってみるかの~。縄文土器の鍋料理は、チョー旨いゾ~。

(続く)

 

 

江戸時代について、詳しくはこちらから

 

次回も、どうぞ。よろしくお願いいたします。

 

 

 

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