自由研究

「“日払い・ホームレス・ギャンブラー”の世界」Vol.-4

『なんだ!、ケッコー楽しいんだね!!!。そんなホームレス・ライフの為の方法。どうぞ参考にして下さい。』

「“日払い・ホームレス・ギャンブラー”の世界」Vol.-4

 

こんにちは。 スピリチュアルランド、 MIYA-JUNです。

煙草とお酒が大好きですが、ギャンブルは一切やりません。

私は、“その職場”で15年間、ホームレスを観察してきました

結論は、「ケッコー楽しそうだな」と言うのが実感です。

 

 

夜勤明けの宴会・1
自動販売機前宴会

 

ここからは、自動販売機前宴会エピソード集です。

仕事の帰り道の途中にある酒屋。そこの自動販売機前は、この印刷製本工場関係者御用達の宴会場です。

私は、仕事が終わると毎回の様に、そこへ通っていました。

作業中に考え付いた、バカ話のネタが、たくさん書き込んまれたメモ帳を手に、準備万端です。

大勢の人達がやって来ますので、話相手には困りません。

そこは、ある種の社交場でもあります。仕事の情報交換などが、盛んに交わされます。

また、酒飲みトークなので、時にはシリアスな話に発展する事もあります。

ですが、その場所は、何だか人を和やかにする、不思議なチカラがあります。

怒る気になれませんし、めったに喧嘩を見かけません。

さて、到着しました。

やはり、ここでのメインはバカ話です。さっそく、用意していたネタを披露します。

これを楽しみにしてくれてる人も、ケッコーいるんですよ。

「性懲りもなく、また東スポにダマされまして、×××」

 

また、皆さん、芸達者なオモシロガリスト揃い。

“ひとりボヤキ漫談”とか、その場にいない人の物真似を、漫画チックに演じて見せたりとか、大いに楽しませてくれます。

「ツルちゃん、ツルっツル。」「ソーメーさん、ブラッシングする時に、お尻がプルルンってするんだよ〜。」

 

それにしても、訳アリの辛い人生を歩んで来た人でさえ、皆さん、ここではハジケまくります。

 

(この世の吹き溜まりみたいなこの職場へと、流れ着いた事情は様々だけど、ここで知り合えたのも何かの縁さ。あんたに同情するよ。)

 

そんな気持ちを、共有しているからなのか、この場所は、束の間やって来た“この世の春”の様です。

 

 

店で飲む2次会

 

さて、為にもならないバカ話で、大盛り上がりだった宴にも、いずれ“その時刻”がやって来ます。

そうです。パチンコ屋の開店時刻が迫っています。ぼちぼち、お開きです。

(特に、ホームレスの人の場合、生活が架かってますからね。)

通常ですと、このまま帰宅する所ですが、たまに、残された“パチンコしないメンバー”で、2次会3次会に行く事もあります。

行先は、店か部屋となります。

店の場合ですと、「池袋“ふくろ”」や、「新宿・思い出横丁“岐阜屋”」など、良く行きました。

「東京で、朝から飲める店が少ないのはケシカラン。」とか言いながら、移動中の電車内でも全員、缶ビールは手にしたままです。

長い時は、最高記録として「48時間宴会」と言う日もあります。

店を替えつつ、起きているメンバー、寝ているメンバー、メンバー全体の顔ぶれ、入れ替わり立ち代わりです。

また、その日の思い付きで、「荻窪の、ウマいラーメン屋に行ってみない?」とか、「築地ツアー、参加者募集」なんて時もあります。

 

 


そんな計画を話し合っていると、何だか面白そうだなと、今日の勝負を投げうってでも、参加希望する人が現れたりしたものです。

“今日の寝グラは大丈夫かね?”と、心配にもなりますが、ホームレスだってフツーの人。

身なりは清潔ですし、誰にも見分けが付けられません。(毎日サウナで風呂に入りますので。)

バイトとパチンコとサウナ。たまには、それ意外の遊びもはイイな。そんな所でしょう。

おいでよ!。おいでよ!!。さあさ、レッツラゴー!!!。

と、今回はここで、お開きとさせていただきます。長くなり過ぎますので分割です。

(続く)

 

 


次回は、自動販売機前宴会2次会。“部屋で飲むパターン”をお届けします。

どうぞ、よろしく。

 

 

 

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